高等学校教員資格認定試験(1次)-情報-を受けてきました

ということで、高等学校教員資格認定試験を受けてみました。

普通に学校の教員になるためには、まず、教員免許を取得して、
その後で、採用試験を受けて、運がよければ教員になれます。
今回は、その教員免許の取得のための試験です。

さて、1次試験の今回の試験範囲は

  • 一般教養科目
  • 教職に関する科目
  • 教科に関する科目(I)

ですが………実際のところ、一般教養は大卒の時点で免除
教職に関する科目は、既に高校理科、高校工業、中学理科の教員免許を持っているので、免除
よって、実際のところ、教科に関する科目(I)だけの試験でした。

で、連日の会社に缶詰の仕事にもめげずに、
一夜漬けで試験に挑んでみました。

さぁ、第1問です。


問題1 次の真理値表で示される論理式として、<中略>正しいものを1つ選びなさい。

入力 出力
A B C F
0 0 0 0
0 0 1 1
0 1 0 1
0 1 1 1
1 0 0 1
1 0 1 1
1 1 0 1
1 1 1 1
  1. F=A○B○C  (実際には、○の中に+が書かれている。)
  2. F=A・B・C
  3. F=A+B+C
  4. F=!(A・B・C)  (実際には!ではなく、式の上全体に横棒がひいてある)
  5. F=!(A+B+C)  (実際には!ではなく、式の上全体に横棒がひいてある)

………え?

はっきり言って、出鼻を挫かれました。
というか、第1問簡単すぎ。なんのひねりも無い。
本当にいいのですか?
文部科学省さん?

まぁ、「単に知っているかどうか尋ねているだけの問題」の部分は結構分からないことが多くて辛かったし、
(「第29問 <前略>バンプマップングに関する記述として最も適切なものを一つ選びなさい。」とか)
文章を読み違えて回答を誤るという、ケアレスミスも1問あったので、あまり、言えた義理ではないのですが。
でも、この第1問はどうよ?

というかね、この第1問にすっかり惑わされたさ。
だって、ケアレスミスを起こしたの第2問だもん。
(「〜内蔵されていないのが一般的〜」を「〜内蔵されているのが一般的〜」と読み違えた。)

もちろん、こんな簡単な問題だけでなく、なんというか、とっても難しい問題もありました。


第3問 クライアントサーバー型ネットワークにおいて、サーバーがクライアントのパソコンに代わってインターネットに接続する仕組みがある。この仕組みを使って外部からの不正侵入を防ぐ目的で使われるソフトウェアはどれか。次の1から5までの中から最も適切なものを一つ選びうなさい。

  1. RASサーバー
  2. アプリケーションゲートウェイ
  3. インターネットフィルタリングソフト
  4. ウイルス対策ソフト
  5. ライセンスサーバー

さて困った。
1は外部からの接続をするためのサーバーという、出題されたものと全く違うものだから、論外。
3のインターネットフィルタリングソフトは、要はアダルトWebとか開けなくするためのツール。
要は、自分が取ってきたデータを取捨選択するツールだ。
んで、5番のライセンスサーバーは使用許諾や、配信元を保証するためのもの。

とまぁ、奇数の答えはすぐに消えたのですが。問題は2番と4番。
恐らく、答えは2番なのですが、
4番のウイルス対策ソフトの中にはサーバー用が存在します。
その場合、答えに符合してしまう場合があります。
(最近のウイルス対策ソフトはファイヤーウォールを持ってたりするからな〜)

どうしよう?
答えが2つあるぞ?(汗
むぅ〜もっと分かりやすい問題にして欲しいです。

かと思えばこんな問題。


第18問 次の文は<中略>文中のアからウに当てはまる言葉の最も適切な組み合わせを、下の1から5までの中から一つ選びなさい。

「社会生活の中で情報技術が果たしている(ア)や及ぼしている(イ)を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する(ウ)について考え<後略>」

影響 役割 責任
責任 影響 役割
責任 役割 影響
役割 影響 責任
役割 責任 影響

こんなの
高等学校学習指導要領を読まなくても解けます。

答えは、4番です。
なぜなら「社会生活の中で〜及ぼしている」と来た時点で、
「影響」「役割」「責任」から1つ選ぶとしたら「影響」しか入りません。
(「役割」や「責任」なら「おっている〜」とかになるでしょう。)
その時点で、2と4に絞れます。

んで、情報技術そのものは「責任」を果たすことは出来ません。
(責任はそれを利用する人間が持つものです。)

って、アマチュア無線4級並みの試験問題だなこれ。
(4級ハムの試験(法規)で「〜しようととするとき〜」と問題文中にあるなら、「予め〜」という答えを選べばいい。みたいな。)

まぁ、こんな感じて半分は非常に面白い問題でした。
もっとも、ケアレスミスと、自分の知識の無さで落ちる可能性大なのですが、
一夜漬けにしては健闘した方だと思っています。

あ、もちろん、きちんとした問題もありますので、
気軽に受けて、受からない場合があります。
例えば、第20問の回答2で「〜原則として、総時間数の2分の1以上を実習に配当〜」とあります。
確かに、「情報A」は2分の1以上の実習を要しますが、
「情報B」「情報C」は3分の1以上の実習で良いことになっています。
全3科目のうち、1つしか条件に当てはまらないものを「原則」とは呼べません。

最後にひとこと。
文部科学省の職員の方、
このページを見ても、笑って許してください。

結果はまた後日。

後日談:1次試験受かりました。
後日談2:2次試験落ちました。試験時間内に指導案を書くってねぇ〜。