久しぶりに映画の話題。

今回はUNKNOWNという映画を見た。2011年の作品の方ね。

ストーリーは、主人公のハリス博士は、学会の出席を兼ねて奥さんとドイツに旅行に行った。
ホテルのチェックイン時にハリス博士は飛行場に荷物を忘れたことに気がつき、
タクシーで、飛行場に戻るのだが、途中で交通事故に遭い、数日間昏睡状態となる。
意識が戻ったハリス博士は、奥さんの元に行くのだが、
奥さんは、自分のことを知らないと言い、全くの別の人物がハリス博士を名乗っていた。
主人公の記憶がおかしいのか、何かの陰謀なのか?

といった内容。

以下、感想ですが、察しのいい人は物語の結末が分かるかもしれないのでご注意を。

サスペンス物としてかなり練り込まれた物語です。

冒頭から事故に遭うまでのシーンは、
視聴者が見ている(神視点)以上、記憶違いとか、そういう物ではないし、
奥さんの記憶が変ったり、偽(?)ハリス博士の
身分証明書がちゃんと存在していたりするところから、
単純なサスペンス物としてみていたら、結構、見ていて頭が混乱した。

その上で、これをちゃんと筋を通した結末に至っているので、
謎解きとしては面白い。
ちゃんと、段階的にヒントが出てくる物語の構成も高評価。

ただ、結末が納得できない。
最終的に、主人公は全ての記憶を取り戻すわけですが、
記憶を取り戻したら、その行動は無いだろうと。
むしろ、あっち側に付く行動をとるのが正しいと思う。
記憶を無くした数日の間に人格が変わったとでも言うのだろうか・・・

この点だけ除けば、全体的にはかなりおもしろい作品だと思います。

そうそう、主人公が相談することになる、
ユルゲンという老人の漢らしさが印象に残りましたね。
というか、ユルゲンと、主人公の身元を知っている人物との
会話のシーン、ユルゲンさん、かっこよすぎ。