さて、連日お送りしているMZ-2500で遊んだゲーム。

その中でも、SPY001というゲームは、アドベンチャーゲームの黎明期のソフト。

主人公は産業スパイになって、ライバル会社から、
プロジェクトの資料を盗むという、ストーリーは普通なんだけど、
当時のアドベンチャーゲームは、コマンド入力式というのが主流だった。

つまり、ゲームスタートするとまず↓こんな画面が表示されてコマンド入力待ちになる。

この画像は自分が絵心がないという理由以上に、
本当に、線とべた塗りで構成される、こんな画面が表示される。

ここで、ユーザーがすることは「step on mat」と入力することだ。
これで、マットの上に載って、自動ドアが開くことになる。

その上で、「front」と入力すると建物中に入ることになる。
ちなみに、建物の中に入ると画面の再描画となって、数十秒待たされるのは仕様だ。

ところで、これらのコマンド、ほぼノーヒントである。
最初の、自動ドアが開いてない状態で「go front」とか、
やっても「コマンドの意味が分からない」と空しくメッセージが表示されるだけ。

数年前に流行った密室脱出ゲームに近いノリの無理ゲーが、このSPY001。

このゲームをもっと難しくしているのが、ゲーム中盤に登場するコンピューターだ。
登場したコンピューターの前で「use computer」とすると、
BASICのコマンド受付画面が表示される。
つまり、実際にコンピューターの中を探している体で操作しろという、
間違いなく、今のPCユーザーではクリアできない作り。

そんなゲームがあった時代もあるわけです。

ちなみに、このコマンド入力方式は、
かの有名なポートピア連続殺人事件のPC版がそうだったらしく、
作者の堀井雄二氏は、キーボードがないファミコンに移植をする際に、
当時オフィス系ソフトで流行始めていたコマンド選択方式を採用して、
その後の、アドベンチャーゲームがコマンド選択方式に変っていったのは有名な話だ。

そういえば、堀井雄二氏といえば、
昨日出したゲームのリストで気になる作品がありましたが、それはまた次回。