政治とか選挙ネタは炎上するので慎んでいるけど、法制度ネタならいいよね?
と言うわけで、今回の選挙の話です。

今回、衆議院議員選挙がありましたが、
衆議院議員選挙と同時に開催される、最高裁判所裁判官国民審査。

最高裁判所裁判官はどのような経緯で任官されているかというと、
最高裁判所長官の意見に基づいて内閣が任命しているんだけど、
この任命が正しい人選だったのかを、国民が審査するのが、
最高裁判所裁判官国民審査です。

言うまでも無いかも知れませんが、最高裁判所は、
国の司法の最高機関で有り、憲法に基づいて各法律の解釈や違憲判断をする機関です。

その上で、世の中にある法律も、作られてからかなり立つものが有り、
当時の科学技術に照らし合わせて作られた法律を、
現代の科学技術に無理矢理当てはめて、解釈すると言うものが違憲かどうか?
といった、審査の最後の砦が最高裁判所だったりもするので、
どの裁判官がどのような事件で、どの法律をどのように解釈したか?
と言うものが、自分の解釈と異なる裁判官を、認めないという投票をするのが
最高裁判所裁判官国民審査なので、衆議院選挙と同列で重要です。

今回も、まねきTVの法解釈をした判事や、
公立学校が国歌斉唱の業務命令は憲法違反か否か?等を判断した判事とか、
結構世間を騒がせた事件の担当裁判官もいました。

で、ここからが本題で、この重要な最高裁判所裁判官国民審査ですが、
棄権出来るというのを初めて知りました(汗

いや、投票は国民の義務だから、
選挙に来た以上、投票しないといけないと思っていたら、投票しない(=棄権)ができるそうで。

そういえば、投票は、不信任の票だけしか入れられないし、
白票は信任と見なされるので、ワケも分からず
白票を投じて信任を受けるというのは、確かにおかしいです。

・・・と考えたところでさらに気がつきました。
今回10人の審査があったのですが、
1人は不信任、1人は信任、残り8人は棄権とか、
そういうことも出来ないんですね。今の選挙方法だと。

実際、何人か、信任とも不信任とも言えない人が居たので、
悩んでいたのですが、その人だけ棄権(=他の人に任せる)が出来ると、
非常に助かるなと思った次第。

1票の格差問題より、よっぽど重大な問題だと思うんだけどどうなんだろう?