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Blogを移転させました。
新Blogは次のURLです。
https://kerokero.org/wp/




JpegBitmapEncoderは画質が悪い。特に純色赤とか。
ちょっと、故あって、C#でJpegファイルを生成するプログラムを書いた。

C#には、JpegBitmapEncoderなる、素敵なクラスがあるから楽勝♪
とか思っていたら、どうも、できあがったJpegの画質が悪い。

もちろん、Jpegの品質値は100にしていているにもかかわらず、純色赤の線とかがくすむ。

いろいろ調べてみた結果どうやら、こういうことらしい。

つまり、Jpegというのは、乱暴な説明をすると、
DCT(離散コサイン変換)という演算をして、
人間の目には目立つ成分と、目立たない成分に分けて、
目立たない成分を削除することで、データ量を減らす画像形式なんだけど、
その、DCT計算したあとに、どれぐらい間引くかが、いわゆるJpegの品質値。

だけど、そもそも、そのDCT演算の前に、
Jpeg画像にはくいくつかの色モードがある。
モノクロとか、RGBフルカラーとか、CMYKフルカラーとか。

で、一般的なJpeg画像は、YCrCbの色で管理されている。
輝度と、赤の色差、青の色差ね。

ところで、人間の目は、輝度の変化には強いけど、
色の変化は結構鈍感なので、
なので、色差信号を間引くことで、画像の容量を減らすという手法がある。

で、話に戻って、JpegBitmapEncoderですが、
どうやら、輝度に対して色差の情報量を
1/4に減らす色成分(YCC=411)を採用で保存しているらしい。
なので、どうしても、純色の赤や青がくすんでしまうのが原因ということらしい。

じゃあ、色差を間引かない色成分(YCC=444)を使おうと思ったら、
JpegBitmapEncoderは、このあたりは変更できないらしい。

仕方がないので、前述のサイト同様に、libJpegを使うことに。

一部のExifも使いたかったり、なんやかんやしたかったので、
libJpegをラッピングするDLLをC++で書いて、
それを、C#から呼び出すという方法に落ち着いた。

手順をざっくりまとめるとこんな感じ:
1,libJpegを入手して、C++libの新規プロジェクトを作成して、libjpeg.libの生成。
2,C++DLLの新規プロジェクトを作成して、
  libjpeg.libを使ってやりたいことをやるための関数を作て、DLL化する。
3,さらにC++コンソールの新規プロジェクトを作成して、
  今作ったDLLのテストプログラムをC++で書く。で、テスト。
4,さらにC#の新規プロジェクトを作成して、
  C#からC++のDLLを呼ぶ作法に基づいてC#からDLLのコール。

ちなみに、今回自分は、
foo(ストアファイル名(jpeg),ソースファイル名(bmp),品質,ExifのCreateDateTime…【必要なExif情報を引数で】);
みたいな関数を持つDLLを用意した。
つまり、保存したい画像を、一度、BMPファイルにして
それを経由で受け渡している。
このへんは、もっとスマートな方法があると思う。


それにしても、おかげで、C++でDLLやlibを生成する復習が出来たし、
C#からC++のDLLの呼び出しや、Exifのデータ構造等の良い勉強になった。


・・・でも、疲れた・・・

というのも、JpegBitmapEncoderで画質について調べると、
QAサイトに結構引っかかるけど、
「品質値を100にしろ」とか「Jpegなんだから劣化が当たり前」
という回答ばっかり。

質問者が「他のJpeg圧縮のソフトに比べて、
品質を100にしても画質が悪い原因を知りたい」
みたいなことを書いていても・・・だ。

かなり、今回の記事の情報は検索に引っかかりにくいので、
この記事が、誰かの参考になればと思う。
03:14, Saturday, Oct 09, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 携帯


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