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Blogを移転させました。
新Blogは次のURLです。
https://kerokero.org/wp/




トヨタのリコール問題の疑問
最近、風当たりの悪いトヨタ車ユーザーです。
もっとも、20型プリウスなので、あまりリコールとは関係ないですが。

それにしてもこの問題、なんか過剰反応しすぎな気がしてならない。

今回は3つのリコールが問題になっているんだけど、
最初の件は、フロアマットがずれてアクセルが動かなかった問題。
つまり、内装の問題だ。

次に判明したのが、摩耗した部品を使い続けた場合、
結露が発生してアクセルペダルが戻らなくなる問題。
つまり、アクセルペダルの問題だ。

まぁ、ここまでは、リコールになっても、しょうがないなと思っている。
(前者はペダルの長さ、後者は設計の見直しで確実に改善するので。)
実際にリコールになって、炎上したけど、最近まではだいぶ下火になっていた。

ところが、最後、先日リコールになった、
凍結路面でブレーキの効きが甘くなる問題。
これで、再点火して、絶賛大炎上状態になったわけだ。

でも、冷静に考えて、これ、リコールの対象にする必要があったのだろうか?

報道の内容を見る限り、この最後の問題は、
わざわざリコールして直す必要がある問題に見えないけど、どうなんだろう?

と思ったら、考察している方がいらっしゃった:
新型プリウス・ブレーキ問題の真相は?
新型プリウスのブレーキ問題の真相は?2
リコール改修後のプリウスの挙動変化
リコール改修後のプリウス、ABSに副作用の可能性。

やっぱり、これ、リコールで直すより、元のままの方が良いんじゃないか?
詳しくは上の記事を読んで貰うとして、
上の記事の内容をまとめると、次のような話である。

まず、そもそも、ABSってものがなんなのかを考える必要がある。
ABSとは、制動距離が長くなるのと引き替えに、車がスリップ(タイヤの空転)により、
制御できなくなる状況を押さえるための装置だ。

しかし、通常の車の場合、ABSが動作すると、タイヤが、空転と制動を繰り返す。
当然、空転時には車の制御は効かない。
一方、今回リコールの4車種は、通常の車より、ほんのわずか制動距離が伸びるけど、
ほぼ空転が起きない、つまり、車の制御が効くように制御されている。

というようにトヨタから提示された資料からは読み取れる。って事だ。

で、先の記事は、後者から前者に
「リコールで修理」するのは、見方によっては改悪ではないか?
という考察記事だ。

このあたりどうなっているのか、今後の動向が気になる。


01:00, Thursday, Feb 25, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 携帯


■コメント

>一般的なABS作動時の「ガッガッガッ」と断続的に効く状態だ。それに対し、プリウスでは復帰後の油圧が低いためロックはせず、ABS特有の断続的な制動が発生しないとのこと。それでも制動力自体は発生しているため、実際に停止した位置はあまり変わらなかったとこのことだが、そうした挙動の出方が、通常のABSに慣れたお客様にはそこが問題になったのだろうと述べた。

これが総てだと思うよ。
紹介記事に別の意味で書いてある「慣れしたしんだABSの仕様を変えられた」から新型プリウスに乗り換えた節目で起こった騒動、と逆に読みましたけれどね。

気になったのは
ブレーキペダルの踏力が同じならば現状の方が停止までの距離は伸びると説明があったものの、「踏み増しすれば当初の目標地点で止まる」とも説明があった
とドライバーの側の責任だとして紹介記事では問題視してない部分ね。

実際の操作では従来型感覚でオーバーランする60cm分を縮める踏み増しをするわけだから尚倍以上の70センチ相当分更に踏み増さなきゃ止まれない→止まらない車という危機感を憶えることになるんじゃないかと。
ステアリング制御での回避力が維持されてますと言っても打ち消せない不安じゃないかな。

トヨタの設計意向通りかどうか、とかリコールが適正かどうかとかはさておきドライバーが挙動自体に違和感を感じて、実際予想より止まらず悪い方向に操作感覚補正が必要な新型、と言うのはそもそも設計意向自体不満が出てもやむを得ないのかなぁと。

慣れてしまえば気にならないだろうけど乗り換えたときに不安を覚えたり下手すりゃ事故る車ってのはそれはそれで微妙な気もします。
名前: minerba ¦ 16:07, Thursday, Feb 25, 2010 ×


>>minerbaさん
結局のところ、自分的には、最初の2つの事例に比べたら、
最後のリコール問題はどっちも特性としてはアリな事象だとおもうんだ。
ABSに慣れている人はそうそう居ないと思うし。

なので、リコールにして、火に油を注ぐことはないのに。というのが感想。
一番良いのはユーザーに直すか直さないか選べる状況が、
この事例では良いのかもしれない。

というのも、結局のところ、車の特性なんて、
車種や個体ごとに違うので、それに合わせて乗る必要があると思う。

たとえば、サニーから、10型プリウスに乗り換えたとき、
そのブレーキの効きに驚いたが、
今ではエンジン車のブレーキの効かなさ加減が怖い。
20型プリウスになって、ブレーキの効きがエンジン車に近づいて
かなり残念に思った覚えが。

そういえば、10型プリウスから20型プリウスに乗り換えたとき、
慣れではどうしようもない点が1点だけあって、正直今も慣れてない。

10型プリウスは安全に乗れることを最重要視して作られているから、
ものすごく運転しやすい。
具体的には、フロントガラスとフロントドアの間のフレームによる死角が少ない。
ところが、デザイン性を持たせた20型プリウスは、ここの死角が大きいんだよね。
別に、20型プリウスが悪いのではなく、最近の車は結構そういう傾向があって、
10型プリウスの乗りやすさが異常とも言えるんだけど。

この点は、ドライバーの技量でカバーするべき点で、
リコールの対象にはならないんだけど、
こういうところの設計を、もっと考えて欲しいと思う。
名前: NiSi@管理人 ¦ 01:39, Friday, Feb 26, 2010 ×


そうね。リコールの適正としてはどうかってのは確かにわかります。
どちらかというとリコールとしてどうか、より設計段階での仕様変更の方向性と説明内容に疑問が生じたという感じかな。

内容を見ると騒動が起きちゃう可能性を設計段階から考えた方が良かったんじゃないかなって言うお話ね。(販売の段階で特性と挙動の違いを予め納得頂いて売るとかもあったと思う)
リコールについてはクレーマーとしてくるのを納得させる労力のが全員を40分で書き換えるよりも高いと判断した(訴訟とかも視野に入れて。結局トータルの損失はでかいと思うけど)のかとかもちょっと思うよね。
アメリカでの中古車相場が下がるからと大騒ぎになるとかはいまいち実感ない話だしプログラム直すだけだからと少し気楽に考えすぎたのかもね。

うちの北海道仕様車だとオプションだとは思うけどもう17-8年前からABS搭載車だったのでガッガッガッガって挙動に慣れてる人は結構いると思いますし冬場の作動率はかなりなもんです。(性能は普遍的ではないと思うが)
その中で騒いだ人がどの程度なのか、とかは分からないけどね。
個人的には制動距離がよけいに伸びるのは命取りの時があるので個人的には褒められた仕様変更ではないと思うというのもあるんで方向性には否定的というところですかね。(スピード出てなくても信号停止でずざーっと滑って追突とかも体験した事ありますし)
冬の左右に壁があり対面交通ぎりぎりの道幅では従来止まれた距離で止まれないとステアリングできても逃げ場がないというようなことも考えて欲しいというところです
ね…。

乗り換えに際してメーカーを超えると特に違和感は発生しやすいというのはわかるし、同車種間でもけっこうありますね。うちはずっとサニーですけど1→2→3の乗り換えがバブル期とバブル崩壊を挟んだため仕様がかなり変って特に手こずってましたね(今は5代目だったかな?)
名前: minerba ¦ 15:48, Friday, Feb 26, 2010 ×


>>minerbaさん
車の特性といえば特性だし、旧来のABSを知っている人には
挙動が大きく変わったというイメージだし。
感じ方は人それぞれって事ですね。

あと、元をたどっていくと、元々、機械式の油圧だけから、
ドライブバイワイヤーで、回生ブレーキ、電動油圧、機械式油圧との併用に変わった時点で、
同じ車といえど、中身は全く別物だし、
アクセルの問題にしても、旧来のイグニッション、
つまり機械式スイッチから、ソフトウェアスイッチに変わったことで、
強制的にエンジンを切る操作が「イグニッションを戻す」から「ボタンの長押し」
に変わっているという、ここも、全く別物になっている。

先に紹介したBlogに書いてあるように、専用の免許にした方がいい気がしてきた。
フル電気免許、電気・エンジンハイブリッド免許。
それはそれで、受講してみたい気がする。
名前: NiSi@管理人 ¦ 01:04, Saturday, Feb 27, 2010 ×


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