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某マイクロブログで話題があったので、 車を傷つけた場合の、修理方法を簡単に説明。
簡単に書いたはずなのですが、結構長文(汗
塗装不要の修理 車の塗装は結構頑丈です。
そのため、10円玉などで軽く擦った程度だと、 何層もある塗装の内、最表面層が数%(塗膜全体のコンマ数%)が削れただけで、 大部分が無事だったり、そもそも、塗膜自体無傷で、 塗膜の表面に汚れが張り付いているだけだったりします。
このような傷の場合には、話は簡単で、 3000番ぐらいのコンパウンドで磨くと綺麗に落ちます。
要は、汚れをヤスリで削ったり、 最表面の塗膜を削ったりして、目立たなくしてしまおう! ってことです。
その他、ドアの取っ手部分を爪でひっかいたり、 ガレージの壁(化粧パネル)にサイドミラーを擦ったり(パネルの塗膜が付着しただけ) 一見傷痕に見える部分でも、大体これで治ります。
もし、光沢が無くなるほど削ってしまったら、 7000番9000番と番手を上げたコンパウンドで磨いて、 さらに、終わったあとはワックスなどで保護すると完璧かと。
塗装修理 じゃあ、塗膜の表面以外まで傷を付けた場合にはどうするか? この場合は、塗装の必要が出てきます。 ※多少深い傷でも、コンパウンドで磨けば、目立たなくはなりますが。
a,ボディーが凹んだ場合 b,ボディーは凹んでないが塗膜に深い傷がある場合 c,ボディーは凹んでないが塗膜に浅い傷がある場合
などで、手順は違うのですが、 bのパターンの場合の実録を見ていきます。
塗膜落とし まず、塗膜を400〜1000番の紙やすりで削り落とします。 ※紙やすりはボディーに合わせて当て木を使うこと。 ※自分はこれ:http://www.soft99.co.jp/products/detail/35/301
なお、塗膜は、何層にもなっているのですが、 指で触ってでこぼこが無くなるまで綺麗に削ります。
結構深い傷だったので、結局、ここまで削りました。 ※見づらいですが、10層前後の塗装膜が地層のように見えます。
なお、ボディー自体が凹んでいた場合には、ここからさらに、 厚付けパテ→ヤスリ→薄付けパテ→水研ぎという行程が待ち受けています。
サーフェイサー塗装 次に、塗装です。 塗装部分以外を前掲の写真のようにマスキングしたら、 車の色の塗料を塗装・・・をいきなりしてはいけません。
そうですね、塗装面と塗料の結びつきを良くするための塗料 サーフェイサーを吹きかけます。
ですが、サーフェイサーの前にすることがあります『脱脂』です。
というわけで、シリコンオフスプレーを吹いて、 キッチンペーパーなどで拭き取ります。 これで、塗装に邪魔な手脂やワックス分を落とし(脱脂)ます。
その上で、サーフェイサーを吹きかけます。 →amazonに無いので公式:http://www.soft99.co.jp/products/detail/231
ちなみに、一度にたくさん吹くと、液だれするので少し塗装したら乾燥。 1〜数時間乾燥したら、脱脂して、またサーフェイサー。
と、3〜4回重ね塗りをするとこうなります:
本当は、こんな風にマスキングテープに沿って吹いてはいけません。 マスキングの内側にだけ広がるように塗装します。
が、これでも問題はなかったので、自分はこれでやっています。
サーフェイサー削り サーフェイサーを吹いて1〜2週間乾燥させたら、 1000番程度の耐水ペーパーで水研ぎします。 サーフェイサーの境界が綺麗なグラデーションになるまで、 かといって、塗装したい部分の下地が出ないように、 境界部分を重点的に磨きます。
まぁ、上に塗る塗料が、不透明ならば、 指で触って分からない程度に境界がぼければ十分らしいです。
上塗り サーフェイサーを磨いたら上塗りです。 まずはマスキング、上塗りも3〜4回するので、 ・全体を脱脂 ・最後の塗装の範囲をマスキング(範囲大) ・2回目の塗装の範囲をマスキング(範囲中) ・最初の塗装の範囲をマスキング(範囲小) と、順番に、重ねてマスキングをしていきます。
そして、また脱脂をしたら、塗装です。 なお、塗装は、自分が上でサフ塗りの時やったみたいに マスキングテープぎりぎりまでやってはいけません。 マスキングテープ塗料がかからないように、楕円に吹きます。 また、重ね塗り前提なので、一度にたくさん吹かないようにします。
1回目の塗装が終わったら、 ぼかし剤スプレーを、上塗り塗装の境界面に薄く吹き付けます。 http://www.soft99.co.jp/products/detail/231
ちなみに、ボカシ剤を普通の塗装並にかけてしまうと、 せっかく塗った塗料が溶け出すので、やり過ぎに注意σ('A`)経験者
で、乾燥させたら、 タマネギの皮状態のマスキングテープを、1段階はがします。 そして、脱脂して2回目の塗装を1回目より若干広めに・・・と繰り返します。
たしか、これが2回目の塗装後の写真だったはず:
なお、サーフェイサーと違い、上塗り塗装後に水研ぎはしません。 特にパール塗料(雲母が入って、光のによってキラキラする塗装)などで、 上塗り後に水研ぎすると、大変な大失敗になります。σ('A`)経験者
クリア塗装 上塗り塗装が終わって乾燥が終わったら、 最後の塗装であるクリア塗装です。
クリア塗装は基本1回で終わらせるため、 新聞紙などで「塗料が垂れないぐらいでの厚い塗装」を練習してから挑みます。
もちろん、 ・全体を脱脂 ・マスキング ・マスキングされてない部分を再度脱脂 ・クリアスプレー ・ぼかし剤を吹く の順番です。
仕上げ クリア塗装が乾燥したら、仕上げです。 3000番ぐらいのコンパウンドから、 7000番台、9000番台で番手を上げてコンパウンド磨きをすると、
こうなります。
注意点
塗装の色について 塗料は、塗料番号が同じでも、メーカーや製品によって若干違う上、 車は、日焼けしていて若干色が変っているので、 納得する色を見つけるのも大変ですが、その辺は根気よく探します。
塗装の失敗について ちなみに、多少失敗しても、一部のメーカーの塗料は、 別売の塗料落としで綺麗に塗料が落ちるので、怖がらずにやれます。 ※塗料落としでサーフェイサーも落ちてしまうけどorz ※ちなみに、ぼかし剤と塗料落としはほぼ同じモノなので、 塗装中のぼかし剤の使いすぎは、本文中にあるとおり、大変なことになりますσ('A`)経験者
「ウレタン塗料」は初心者には厳禁 ウレタン塗料は、透明度が高く綺麗な仕上がりで、 塗膜も強いですが、塗料落としなどでのやり直しは効きません。
また、エアブラシがあれば、必要なだけ必要なときに混合して使えるけど、 スプレー缶の場合、1回の塗装でスプレーが使えなくなります。 というのも、塗装開始の数分前に2液混合をしてよく混ぜておく必要がある上、 2液混合したら、化学反応が始まるので、 1時間程度以内に塗装を終える必要があるという、なんとも、難儀な塗料です。 http://www.soft99.co.jp/products/detail/28/229
湿度に注意 また、スプレー缶やエアブラシ全般に言えることですが、 湿度の高い日は、塗料が吹き出してから、 塗装面に付くまでの間に、湿気を吸って、 特にクリア塗装だと濁るので、湿度計で塗装する日を見定めます。
脱脂は重要 「さて次の行程は・・・」と思ったら、まずは、脱脂!
塗装はスプレー系で 車の塗装をタッチペンなどの刷毛塗りで綺麗にするのは結構な腕が必要です。 個人的には、99工房の、簡易エアスプレーがオススメです。
スプレー缶の様に大量に塗料が出るわけじゃなく、 小さい範囲をゆっくり塗装できるので、失敗しにくい。 ※99工房の簡易エアスプレーは、クリアタッチペン非対応なので注意! クリアペンを使うと、綿飴のごとく、糸状に塗料が吹き出しますσ('A`)やっぱり経験者 クリア塗装は、ちゃんとしたスプレー缶を買いましょう。
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18:31, Sunday, Jul 31, 2011 ¦ 固定リンク
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