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先日、リサイクルカートリッジの記事を書いていて思いついたので、 これからは、飽きるまでプリンタについて解説していこうかと。
ちょうど、年賀状シーズンだしね。 ちなみに、連続何回になるかは今のところ不明。
さて、一口にプリンタといっても、 実はかなりの種類がある。
まず、大きく分けると、 ・インクジェット方式 ・レーザー方式 ・ドットインパクト方式 ・熱転写方式 ・その他
といった感じ。
この中で、普通に個人が買うのはインクジェットプリンタだと思う。
というわけで、インクジェット方式の説明だけれど、 インクジェット方式は、その名が表すように、 インクを紙に吹き付ける方式の印刷方法だ。
一口にインクジェットといっても、いろいろな種類がある。
たとえば、高速に常に滴下されるインクを 電磁力などで制御する方式があるけれど、 高速な物を作れるけれど、 なかなか小型化が出来ない代物なので、 主に工業用とでしか使われてないね。
今日、家庭用として売られているインクジェットは、 インクを細い管に入れて、必要なときにそのインクを押し出すという方式だ。
ちょうど、スポイトにインクを入れて、好きな場所に垂らすイメージだね。
こうすることで、好きな場所にインクを垂らすことが出来て、 結果的に、1つの印刷物になるわけだ。
んで、この印刷方式だけれど、さらに細分化すると ・サーマル方式 ・ピエゾ方式 の2種類が今は主流だね。
前者はキヤノンが、後者はエプソンが得意としている印刷方式だ。
サーマル方式はキヤノンが実用化した技術で、 キヤノン自身は「バブルジェット方式」と呼んでいるんだけれど、 その名の通り、熱により(thermal)、気泡(bubble)を作ってインクを噴出する機構だ。
つまり、細い管に液体を満たして、 その管の真ん中を急激に加熱すると、 管の中の液体が気化、つまり、気体となって体積が増えるわけだ。 この気体によって増えた体積の分、管の突端から液体が噴出するという機構。 これがサーマル方式だ。
対するピエゾ方式は、エプソンのお家芸。 これはピエゾ素子という、電気を加えると収縮する素子を利用して、 細い管に満たした液体を、文字通り押し出しているわけだ。
それぞれ一長一短があって、 ■サーマル方式 ・仕組みが単純 ・製造コストが安い ・インクが熱で変化してしまう(熱で劣化しないインクが必要) ・ヘッドの寿命がそれほど良くない。 ・しかし、仕組みが単純なのでユーザーの手でヘッドが交換できる機種が多い。 ・インクの噴き出す量の制御が難しいので、高画質化が難しい。
■ピエゾ方式 ・仕組みが複雑 ・製造コストが高い ・小型化がし辛い ・熱劣化がないので、インクに制限は少ない。 ※インクである必要もなく、液体であれば有機ELなどの製造ラインでも活躍できる。 ・インクの噴き出す量の制御が簡単なので、高画質化が簡単。 ・ヘッドの交換は普通は出来ない。
まぁ、小型化や、高画質化などは、両者とも競っているので、 企業努力でその差は埋められているし、 それぞれちゃんとした指標で性能を表せる(※この点は次回以降)ので、 方式の違いによる、プリンタの選択のポイントは次の点かな?
サーマル方式ははヘッドの寿命が短いが、ユーザーが簡単に交換できる機種が多い。 ピエゾ方式はヘッドは壊れにくいが、いざ壊れたらメーカー修理する必要がある。
まぁ、だいぶ自分の主観が入っているけど、大体こんな感じだと思う。
そうそう、故障といえば目詰まりなんだけれど、 目詰まりの原因は簡単に言うと2つ。
・インクの乾燥 ・インク切れによる気泡
だ。
前者は、数ミクロンの管に充填していたインクが、 乾燥してインクが出せなくなっちゃう現象だ。 この原因は、プリンタを長い間使ってない場合によく起きる。 何も印刷する必要が無くてもたまには、テストページでも良いので印刷してあげれば、 この手の故障は少なくなるからお試しを。
自分が使っているPM-G720は経験上、 正規のインクならば1ヶ月に1回、 リサイクルインクの場合は1週間に1回の印刷しないと、 目詰まりを起こしたね。
んで、後者はインク交換時に時間をかけたり、 粗悪品のリサイクルインクで起きやすい現象だ。 要は、インクを満たしている管に空気が入ってしまって、 サーマル素子や、ピエゾ素子がいくら動作しても、 インクがない以上、印刷もされなければ、インクの再充填も難しいという状況に陥る物。 また、古いサーマル方式のインクジェットなら素子が焼けちゃったりする場合もある。
いずれの場合も、症状が酷い場合には、 ヘッドクリーニングだけでは直らず、修理orヘッド交換になるから、 気をつけよう。
というわけで、今日は以上。 次回は、インクジェット方式の性能の見方とかを予定しようかな? |
22:52, Sunday, Nov 18, 2007 ¦ 固定リンク
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