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この話題は、もう少し落ち着いてから書こうと思ったけど、 このニュース記事を見て気が変った: 時事通信:http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011072400067&g=int
追突した列車は時刻表の上では、 衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。 順序が入れ替わった原因は調査中 いくら何でも、意味が分からない。 列車の運行指令は何をしていたのだろうか?
日本の新幹線の運行管理を例に見てみれば、 運行指令がどれだけ重要で、列車運行について全知な部門かが分かるはずだ。
日本の新幹線の運行管理を知るには今年の1月17日に起きた、 新幹線が2時間にわたり全線停止したトラブルの JRの資料を見て貰うとわかりやすい。 JRの発表:http://www.jreast.co.jp/press/2010/20110106.pdf (※PDF注意) 当時の記事:http://slashdot.jp/article.pl?sid=11/01/18/0823208
ちなみに、この障害は、新白河駅と福島駅で、雪によりポイントが動かなくなるトラブルが発生。 それに伴う、運行情報の変更を、運行システムCOSMOSに入力したところ、 さらに、それに伴う、運行情報変更の必要な箇所がシステムの処理能力を超えて発生して、 運行管理室の表示が消えてしまったわけだ。 実は、システムの処理能力が超えたら、 表示が消えるというのは仕様通りであったが、これが、現場に伝わってなかった。 そして、想定外のトラブルだったにも関わらず、 というか、想定外の事態が生じたため、 マニュアル通り、ただちに全新幹線の停止を決断したのが、このトラブルの顛末。
解決の経緯一つとっても、トラブルがあれば、安全方向に判断をするという、 フェイルセーフがきちんと動いている例で非常に参考になる例ではある。
んで、話を戻して、資料を見て貰えば分かるように、 運行システムというのは生き物ので、刻一刻と変化する 運行状況と、未来予測によって成り立っている。
要するに、運行上、1つの列車が予定外のダイヤに変わった場合、 そのせいで、列車同士が異常接近する可能性が生じた場合には、 事前に、画面上で警告の形で出るわけだ。
そして、総合指令ではその問題を解決するためにダイヤを組み直す。 そのため、少なくとも新幹線では、総合司令室の担当が全員寝てでも居ない限り 衝突以前に、ATSが作動する事態は事前に把握して回避されるし、 「何故か順序が入れ替わった」なんてことはない。
何があったのか、続報を待ちたい。
ちなみに、余談ですが・・・ 東海道・山陽・九州各新幹線の運行管理をしている「新幹線総合指令所」は、 東京にありますが、予備として全く同じ司令所が大阪にもあり、 常に情報を同期して動いています。 万が一、東京司令所が停電や災害などで動かせなくなっても、 大阪の第二司令所で引き続き指令が出来る体制がとられている。 また、訓練の一環として年に1回、 大阪の司令所だけで、新幹線が運行されています。
まぁ、豆知識ではありますが、それだけ運行管理が重要な事の証左かと。 |
00:13, Monday, Jul 25, 2011 ¦ 固定リンク
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