「まおゆう魔王勇者~魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~」
やっと読了した・・・
元々この作品は2chに投稿された物語で、
いろんなサイトに転載されているけど、自分が読んだのは↓のまとめ。
http://maouyusya2828.web.fc2.com/
それにしても、読了に何ヶ月かけただろう・・・
そもそも、ネット小説は、読む環境が限られているから、
PCを起動していて、思い立ったら読むとやっていたから、こんなに時間がかかったという。
正直、2ヶ月前にスマホを買ってなかったら、
まだ読み終わってない自信がある。
まおゆうを知らない人に、簡単にあらすじを書くと
舞台は、中世風のファンタジー世界。
勇者はとうとう、魔王の城に着いて、魔王と対峙したが、
経済学が専門という魔王に、
人間の経済上の理由で争いが起きて居る事実を突きつけられる。
そして、どちらか一方の勝利では無く、互いに生き残るためのもう一つの道、
「あの丘の向こう」に行くために互いに協力することとなった。
というのが冒頭。
そして、魔王は現代社会レベルの知識を元に、
農業改革や、科学技術の伝授をし、人々の暮らしは「豊か」になっていく。
しかし、豊かさの影に潜む問題が起き始めるのであった。
と、物語が展開していく。
というわけで、感想。ネタバレは無い。
まず、なんといっても長い!本当に長い。
また、文章が基本的に登場人物の台詞だけで進行していき、
情景描写はほとんど無いので、時に、読むのが大変になる。
その上、経済学などの雑学も時々入り、
人によっては、途中で投げ出したくなる様な作品。
原作で読む人は、人を選ぶと思う。
ただ、そういう台詞だけで物語が進行しているのが抵抗なく読める人で、
経済学などの雑学に抵抗がない自分のような人だと楽しめる。
そんな作品。
※台詞だけの物語はRPGリプレイ本とかを読みふけっていた時期があるので抵抗はない。
それに、この手の小説だと、多くて主人公と敵の
2つの視点が交互に描写される程度だけど、
まおゆうは、物語の終盤では10近い物語が
ザッピングされながら、同時進行していく。
もはや、頭がこんがらがっていきます。
で、その広がりきった風呂敷が、最後にはちゃんと互いに影響し合って
物語が終わりに収束するのは、感心してみたり。
というわけで、人には原作はオススメしないけど、
「中世風のファンタジー世界の魔王が、現代の知識を持っているという設定」
という設定自体におもしろみを感じられる人ならば、
コミックなど二次展開している作品で是非どうぞ。