CQCQCQ

どうでも良い、アンプの話。

A級:
トランジスタの特性の良い部分だけを使った、波形に歪みが少ないアンプ。
でも、いいとこ取りをするために、常に電気を消費するちょっと困ったちゃん。

B級:
波形の下半分を切り捨てて、上半分だけを出力するアンプ。
入力が0だと出力も0なので、おサイフにも優しいけど半端もの。

B級P-P(Push-Pull):
B級アンプを上下につなげて、波の上半分、下半分と役割分担させることで、
半端物だったB級アンプでもちゃんと波が出るようにした物。
でも、0~0.xV付近の出力が安定しない部分を使っているので、
波形がちょっと良くないのが玉に瑕。

AB級:
Vsatがあるならばそこを使わなければ良いじゃ無い。
というわけで、0V付近の出力が安定しない部分を使わないように、
上半分と、下半分のB級アンプの出力を上手く組み合わせたアンプ。
電力消費量も少なく、安定した波形に。

C級:
波形なんて細かいことはどうでも良い。とにかくめちゃくちゃ増幅したいときにはこれ。
音楽で言うとディストーション。
FMやらAMで変調されていて波形そのものに意味があまり無いときに使う。

ちなみに、アマチュア無線の試験勉強で、
「A級、B級、C級、D級のどれか?」
みたいな問題が出たら、問題文の前段は無視して、
とりあえずC級と答えておけば、ほぼ間違いなく正解。

すがやみつる先生曰く、
「無線は「各局」を「CQ」って符丁で呼ぶから、問題の答えはC級でok」
だそうな。

今の人は較正も知らないのか・・・

某、反原発団体のメルマガが話題になっている。
http://togetter.com/li/447007

まぁ、その団体自体は寄稿された記事を、無査読で掲載しているらしいのですが、
それにしても、酷すぎるだろうと。

以下、本記事作成にあたっての引用:

B、C、Dの線量計を分解してみて驚きました。
いずれもセンサーとおぼしきプレートの上に意味のないマジックの黒い線が引かれている
<略>
極小のドライバーで時計周りにいちばん右に動かし、
マジックの線をアルコールでふき取り、その上で測定しなおしたところ、
Aさんの線量計と同じ50パーセントほど高い数値になりました。
<略>
これとは別に、地元の中学校で使っている線量計は、
分解しても肝心の調整部分のところが接着剤で固定して調べられないように細工が施されていました。
<略>
メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をするよう、
どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思います。

以上、引用終わり。

小学校や、中学校の理科をまじめに受けている人ならば、
計測機器に較正作業が存在する事は分かっているはず。

上皿天秤を使うときに、何も載せないで左右のネジを調整したり、
アナログ電流計や体重計のダイアルを回して0にしたりするあれね。

計測機器を扱う人間でも無くてもそれぐらいは常識だと思うのだが、
なんだ?この較正されているモノを、陰謀論にする記述は・・・

ちなみに、この手の計測機器だけでなく、たとえば、ビデオデッキとか
おおよそ、全ての機器は、最終的に半固定素子で調整できる様な回路にして、
出荷時に調整されて出荷される。

というのも、例えば抵抗素子は、普通に流通しているモノは10%程度の製品誤差がある。
普通は使わないけど、割と入手しやすい高精度な抵抗素子でも2%も誤差があるので、
最終的に調整できる様にするのは常識中の常識だ。

ましてや、計測機器ともなれば、較正はさらに重要になってきて、
さらに検定機器になってくると、部品の経年劣化も許されないので、
ちゃんとした施設での定期的な較正は不可欠。

もちろん、経年劣化などを考慮してない安物だと、
半固定素子を一度調整したら、接着剤で固定する荒技があるけど、
経年劣化で計測値が変わってくるのであまりオススメできる方法では無い。

さすがに、この記事の内容はバカ過ぎるので、
恐らく、無査読を良いことに、このメルマガの配信元を陥れるための、
高度な陰謀では無いかと思えるぐらいに酷い。

もし、そうじゃ無いとしたら、世の中の無知さかげんに恐怖すら覚えるね。

ちなみに、抵抗の誤差は10%と書いたけど、
大学時代に、抵抗計の較正をして、
誤差10%と誤差2%の抵抗それぞれ100本の抵抗値の測定をして、
その傾向をレポートせよという実験課題があったけど、
綺麗に正規分布になっていて驚いたね。
いや、懐かしい。

エコカイロは全然エコじゃない

エコカイロはエコじゃないんじゃね?疑惑で、ちょっと考察してみた。

エコカイロ

エコカイロの原理は前回の記事で述べたとおり。
つまり、エコカイロの中に潜熱という形で蓄熱して、
凝固を起こすことで凝固熱という形で取り出すわけだ。

つまり、事前に湯煎で熱エネルギーを与えておく必要がある。
取扱説明書には、沸騰したお湯で10分煮沸とある。

最初から沸騰している水は無いので、常温から暖めることになるんだけど、
300mlで20℃の水を100℃にするだけで24kcal。
既に、これだけのカロリーを無駄にしている。
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アンペア時という単位

最近、eneloop mobile boosterなる製品を買った。
5400mAhの高容量タイプの携帯USB電源ね。

ちなみに、Ahはアンペア時と読む単位で、電池などの容量を示す言葉。
5400mAの電流を流すと1時間で使い果たすって意味だ。

ところで、説明書を読んでいて気がついてしまったんだけど、
このアンペア時の単位は、性能の表記としてどうかと思う。

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