・飛んで火に入る夏の虫
・藪をつついて蛇を出す
等のことわざが、これほど似合う事象は無い。
某ウイルス対策ソフトメーカー(一応、伏せておきますね。)が、
セキュリティー界で知る人ぞ知る高木浩光氏に、
よりにもよって、ステルスマーケティングの依頼をしたらしい。
高木先生に届いたメールの文面を、高木先生本人がTwitterに転記していた:
弊社では次期バージョンのPC向けセキュリティソフトのリリースを予定しております。リリースのタイミングでネット、ソーシャルでの良好な評判を形成したいと考えております。そこで、評判形成についてご協力いただける方を探しておりますが、そういった仕事の依頼も受けられてますでしょうか。
— Hiromitsu Takagiさん (@HiromitsuTakagi) 9月 13, 2012
※全文は、先生のTwitterとか、まとめサイト参照のこと。
ほんと「よりにもよって」状態。
確かに、高木先生は、セキュリティー界隈では、
発言力は決して小さくない方ですが、非常に怖い人出も有名。
セキュリティー問題には、まずは、直接連絡を入れて、
反応がなければ次策をとるという、正攻法であたるけど、
その様が、まるで真綿で首を絞めるような状態で、
端から見ていると楽しいけど、
率直な感想としては、敵にも味方にもしたくない。
そこに、いかにも、高木先生が好みそうなネタで飛び込むとは………
確かに、「上層部に「凄い人を見つけた!彼にお願いしてくれ」といわれた」という話は
自分ごときのエンジニアでも何度か耳にしている。
知り合いとか取引先ならば
「高木先生の日記を数記事読んで、
それでも頼んでも良いかを判断した方が良いです」
とやんわりと言うと、大抵その後の反応はなくなるわけですが。
この、ウイルス対策ソフトメーカーは、止める人は居なかったのだろうか・・・