昨日の続き。
さて、気になるのは、コンデジと、ホームビデオカメラの違い。
どちらも、写真も撮れれば動画も撮れる。
でも、製品として別のカテゴリーで出ている以上、何かが違うはず。
で、考察してみた。
撮像素子の大きさと画素数と
コンデジと、ホームビデオカメラの違いは、まず、撮像素子の大きさが違うと言うことがあげれる。
コンデジは、1/2.3インチが主流だけど、ビデオカメラは、1/6~1/4インチが主流。
これだけ撮像素子の大きさに違いがあると、
画素数も当然違って、コンデジは1500万画素前後が普通で、
ビデオカメラは、せいぜい150~400万画素だ。
おぉ!コンデジの圧勝ではないか!
・・・と思うのは早計。
そもそも、ビデオに求められる画素数というのは、そんなに多くない。
フルハイビジョンの撮影ですら、
1920×1080=約207万画素あれば事が足りるのである。
※ビデオカメラで300~400万画素の機械があるのは、理由の説明できるけど割愛。
また、感度やノイズなどは、撮像素子が同じ性能であれば、
1画素あたりの面積が大きいほど性能が良くなるけど、
計算してみると、コンデジと、ビデオカメラでは、あんまり変らない。
つまり、望遠性能か!
ここまでで分かった事は、ビデオカメラは
動画撮影で必要なスペックに抑えていると言うことが分かる。
そして、これは、意外なメリットを生む。
撮像素子が小さいというのは、
ぼけなどのテクニックを出すには、不利ではあるけど、
望遠撮影するには、非常に有利である。
そのため、ビデオカメラと、コンデジを比べると、
ビデオカメラの方が圧倒的に高倍率の撮影が出来る。
ビデオカメラの、特に「横型」と呼ばれる物の形状もまた望遠撮影向けの形だ。
ビデオやカメラの、いわゆる倍率というのは焦点距離の長さで決まる。
焦点距離が長ければ長いほど倍率が上がるけど、
コンデジみたいに薄い機械では、倍率を上げるのは難しい。
一方のビデオカメラは形状からして、望遠向けの形状をしているわけだ。
コンデジと、ビデオカメラは、
高解像度を採るか、望遠を採るかというトレードオフという見方をしても良いのかも知れない。
結論
本当は、もっと色々と、推論してみたかったが、ここまで書けば十分だと思う。
ビデオカメラはテレビに映すのに十分な解像度をベースに、
いろいろな機能を調整していて、たとえばそれが望遠性能に出る。
一方のコンデジは、写真として印刷するのに耐えられる様に高解像度をベースに、
いろいろな機能が調整されている。
解像度が高いうえ、ぼけなどの写真ならではの効果も付けやすい。
要は、ビデオカメラは動画に特化した調整がされていて、
コンデジは静止画に特化した調整がされているという、
至極当たり前の結論となるわけである。
その他にも、手ぶれ補正は、ビデオカメラの方が性能が良いとかがある。
というのも、動画撮影中にも手ぶれ補正が十分効いて望遠端でもぶれない様にビデオカメラでは作られていて、
特に、207万画素で十分なところを300~400万画素を用意しているは、この手ぶれ補正の能力向上に使われている。
※コンデジみたいに、搭載している画素数の全てを撮影に使う思想ではここまでの性能は出せない。
※というか、コンデジはせいぜい、シャッターを切るとき動作すれば十分。
また、ビデオカメラは撮影中に、拡大率を変えられる様になっているけど、
多くのコンデジは、動画撮影するためにそんな機構を取り入れて値段を上げるよりも、
もっとシンプルに、撮影中に倍率の切り替えは出来ない様になっている。
そういう形で、それぞれの設計がされているから、棲み分けが出来ているわけだ。
結局、何が言いたいかというと、
コンデジやレンズ交換式カメラとか持っている自分が、
先日が、ビデオカメラを衝動買いしたのは、
同じような物を2重に買った無駄遣いではなく、
意味のある行為だったと、言い訳再認識出来たわけだ。