レンタルビデオ屋で気になっていた、映画ゴーストライターを借りて見た。

ストーリーは・・・
イギリスの元首相の自伝を書くゴーストライターが、酒に酔い、フェリーから転落死した。
そして、その後釜として選ばれたのが、今回の主人公。

主人公は、元首相が訪米しているため、訪米中の滞在先(別荘?)に赴き、
前任者の残した原稿を校正したり、元首相のインタビューをしたりして、
原稿を書き上げていくのだけれど、
ひょんな事から見つけた、前任者の資料を見て違和感を覚え始める。
時を同じくして、元首相が在任中、人道に関する罪で国際刑事裁判所からの追求をうけるようになるのだが・・・

という内容で、一介のライターが大きな事件の渦に巻き込まれるというサスペンス映画。

以下、完全なネタバレにならない程度のネタバレ

まず、映画としてはかなり面白い部類。

というか、淡々と物語が進んで行って、いまいち盛り上がりに欠けるけれど、
このような進行だと、普通、自分は飽きるんだけど
途中で飽きたりせずに気がついたら一気に見ていた。

事件の真相も上手くミスリードされてしまったし。

ただ、最後の最後が、ちょっと自分的には無しかな。
だってね。物語の中ぐらい(ryなワケで。

あと、見終わってふと気がつくのが、主人公の名前。
登場人物の他の名前は分かるけど、
肝心の主人公の名前が思い出せない。

と思ったら、それもそのはず。

元首相「Who are you?」
主人公「I’m your ghost.」

ええ、主人公は一度たりとも名乗りません。
だからこその結末なんだけど。

また、イギリス映画なのに、モデルとなったイギリス首相がいるのに、
登場した元首相をここまで叩いて、
さらに、○○○も完全な悪役に仕立てるなんて・・・いやイギリス映画だからこそ出来るのか。

ハリウッド映画みたいな派手さはないけど、
淡々と、でも、飽きずに、肩を張らずに見れる映画で、
さすが、映画祭などでも受賞している作品だけあるなと感心しました。