連休は映画の日!
で、去年は全然映画が見れてなかったので、1月1日初っ端に見に行きました、
「かぐや姫の物語」。
感想は
( ˘ω˘ )
以上(マテ
いや、インパクト強すぎて・・・
さて、気を取り直して、まずは、本作のあらすじですが、
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。
名をば、さぬきの造となむ言ひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
というわけで、古典のまんま、物語が進んでいきます。
※厳密には、映像上は筒の中にかぐや姫がいたわけではないですが。
というわけで、感想にすすみます。
なお、原典が、超有名古典である以上、
日本人としての一般教養としてのネタバレは当然含みますが、
今作における竹取物語を膨らました点についてのネタバレも含まれます。
一応、作品を見る前に読んでも、大丈夫な範囲というか、
そういう視点で見るといいかもね~という範囲で書いています。
では続きをどうぞ:
さて、大事なことなのでもう一度書きます。
( ˘ω˘ )
冒頭に書いた通り、この女童が非常にキャラが立っていて可愛いです。細かいところでよく動くし。
かといって、われらが主人公、なよ竹のかぐや姫のキャラを食うこともなく、いいバランスでした。
花見に行けないかぐや姫に、桜の枝を持って来たり、
御簾の中で一緒に寝てしまったり、時には雑談をしたり。
いつも、かぐや姫の事を想う女童は、
かぐや姫にとって、年の頃も近く、いいお姉さんだったのではないでしょうか?
物語の影の主人公といっても過言ではないでしょう。
その一方で、物語は、原典通り進んでいきます。
そして、登場人物は誰一人幸せにならないという、原典通りの悲劇で終わります。
一方で、原典で登場しているかは知りませんが、
登場人物の一部の、自然の生活をしている人は決して贅沢ではなくとも、
幸せに生きているようにも見えます。
これは、どんなにお金をつぎ込んでぜいたくな暮らしをしても、
自然とともに生きることが、一番の幸せであるという
メッセージなのかなと思います。
その辺は、ジブリ作品の、天空の城ラピュタのゴンドアの谷の歌を思い出しながら鑑賞していました。
ゴンドアの谷の歌と、それに続く、ラピュタのシータのセリフ:
土に根を下ろし風と共に生きよう
種と共に冬を越え鳥と共に春を歌おう
どんなに恐ろしい武器を持っても
沢山の、かわいそうなロボットを操っても
土から離れては生きられないのよ!
人によっては、仏教的な世界観における罪や穢れの話とからめての感想を見受けられますが、
自分が一番感じたのは↑この自然が一番というテーマですね。
最後に、童話としての竹取物語では、なぜ、月から迎えが来たのか?
なぜ、月に帰らざるを得ないのか?
なぜ、公家の求婚を断り続けたのか?
と、疑問がいろいろありますが、そこに、明確な解釈をつけるために
かぐや姫の幼少期からの心の変化を書ききった良作だと思います。
ただ、あらすじを知っているだけに先の展開が読めるのはいただけないという気もしますので、
☆3つ半
ということでおねがいします。