先日、契約情報の書き換えが出来るようになってしまった、B-CASカードですが、
その書き換えツールが、ウイルスバスターで、マルウェア認定されたそうな。

http://about-threats.trendmicro.com/malware.aspx?language=jp&name=HKTL_RESREM

プログラムは、特定のスマートカードの内容を上書きする機能を備えており、特定の有料テレビ放送へ無制限なアクセスを可能にします。

まぁ、今回のことは、有料放送が無料で見れてしまう方法が見つかったわけなので、
対策がされるのは当然としても、
本来なら、CASカード側の暗号キーを変えるのが筋で、
そのまえに、ウイルス対策ベンダーが出張るのは何かが違う気がする。
#その方法があるけれど営業的な理由で困難という話や、
#それすら突破する方法を、解析者が公開予告しているという現状もあるけどね。

それに、このソフトは、誰にとってのマルウェアかと言えば、
B-CAS社にとってのマルウェアだろうとおもう。
でも、このツールを使っている人にとっては入れたくて入れているツールを、
自分自身のPCのセキュリティーのために入れているソフトが、
削除するという状況は、何か違う気がしないでもない。

ちなみに、過去に、自分はこんな記事を書いている:
http://kerokero.org/blog/blog.cgi/permalink/20110531005015

今でこそ、Windowsには「リモートデスクトップ」という機能が標準的に付いてくる。

それが、まだ無かった時代に、その代用として使えたフリーソフトが、
・悪用された事例がある
・作者と連絡が取れない
という理由で、マルウェアとして削除されるようになったツールの話。
#これも、マルウェアとして認定したのは、ウイルスバスターだ。

今回の件は、完全に、真っ黒に近いものだから、許せるとしても、
以前の記事の方は、まだ、自分が使っているときにウイルス判定されて、非常に迷惑を蒙った。
#作者とも何度かメールを送って、改善策の要望を出したりしていたので、愛着もあった。

マルウェアと、それ以外との間には、大きなグレーゾーンがあるわけで、
たとえば、ネットワークパケットを見るツールは、普通の人から見れば危険なツールだけど、
ネットワーク技術者なら、トラブル解決に対して必携のツールだ。

トレンドマイクロは、それを、どこに線を引いているかが気になるとことではある。


↑何となく、この作品で出てきた【正義】という言葉の定義を思い出した。