連休中に見た映画その1。
渋川春海こと、二代目安井算哲の改暦に挑む様を描いた時代劇。
物語は、以下のような感じ(起承転結の、「承」の冒頭部分までのネタバレ有り)
江戸時代の碁打ち、安井算哲は、
空を見ることと、和算を趣味としていた。
とある事件をきっかけに、
日本中で北極星と経度緯度の関係を確認する旅に出かけることとなったが、
それによって、天文学、数学に明るいことが方々に知らしめられた。
そんな折り、当時日本で使われていた暦には誤差がでることが知られる様になり
幕府は改暦に乗り出すこととなる。
改暦の陣頭指揮の白羽の矢が立ったのは、
先の旅の功労者である安井算哲であった。
そして、長い時間をかけて完成した、安井算哲の改暦案は
幕府から朝廷へ提案されることとなる。
しかし、暦は朝廷が下賜するものであり、
臣民から提案される物ではないと、もみ消されてしまう。
それを知った、安井算哲のとった策とは一体!?
・・・といった内容。
ちなみに、算聖関孝和も登場するんだけど、その部分も上のあらすじに入れると、
ネタバレになるので、あえて割愛。
んで、見た感想としては、面白かった。
北斗七星にはちゃんと、死兆星が描かれていたし。
理系な自分からすれば、もう少し突っ込んだ解説も欲しかったところだけど、
広く万人に楽しめるようにするためにはあのあたりが限度かなと。
冒頭のシーンで、算額が奉納されている場所で、
算盤、算木を取り出す主人公。
そして、天元術で問題を解き始める。
※そういえば、「天元」はこの映画の一つのキーワードだね。
・・・といった辺での、算木、和算、算額などの解説は特にない。
見れば分かるだろ?という感じで物語は進むけど、
個人的には、このあたりの解説は是非欲しかったなーと。
ちゃんと描かれていたといえば、徳川光圀さん。
主人公が食事に招待されるシーンがあるけど、
普通のパーティーメニューなんだよね。今風の。
焼いた肉とか、ラーメン(恐らく)とか。
生類憐れみの令に反発して、肉食をしていたとかエピソードに事欠かない
2代目水戸黄門さんに思わずニヤリ。
この光圀さんの食事と、主人公とか、一般の人の食事(主に焼き魚とご飯)の
対比も興味深いところ。
というわけで、天文、改暦、和算、歴史
これらのキーワードにピンときたらお勧めです。
↑原作
↑算額とかの話が載っている