https://kerokero.org/wp/archives/1986
で書いた787の発火問題の続き。
リチウムイオン系の電池は過充電は禁物で、
充電回路はかなりシビアに設計しないといけない。
でも、どうやら過充電の可能性が出てきたようである
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013011901001565.html
そうなると、バッテリーでは無く、充電回路側の問題なのだけど、
バッテリーでは無いかと疑われて実名報道された大手バッテリーメーカーが可哀想・・・
ちなみに!過充電は本当に危険です。
リチウムイオンとは違うけど、ニッケル水素も過充電には敏感。
そのため満充電になったときに特有の電流変化
(属に、ΔV(デルタV)と呼ばれる」)を検知して充電を止める充電器が使われています。
単に電源を繋げば良いというわけでは無いと言うワケですね。
しかも日本のバッテリーメーカーは直接ボーイングに売ったわけではないのだよね。
通常リチウムイオン電池は保護回路とセットで電池パックとして市販されるけど、
日本のバッテリーメーカーがフランスの電機メーカーに保護回路つきで売ったかどうか。
と思って、ちょっと調べてみたら、
「チウムイオン電池システムを受注」ってなってるし、
「過充電などの異常モードに対する独立二重保護機能」
もあるみたいだから、
過充電が原因ならある程度(大部分?)はバッテリーメーカの責任だね。
http://バッテリーメーカー/jp/nr_pdf/20050623.htm
http://バッテリーメーカー/us/technic/vol7/pdf/007_01_014.pdf
ところがどっこい、数日前には過充電の形跡無しというニュースも流れているのを見つけた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322260014-n1.htm
でも、記事を読むと過充電ではなく、過電圧充電が無かったという無いようにも読める。
もはや、何が何だか。
ちなみに、保護回路は神奈川の制御回路メーカーの製品だとか。
> 過充電が原因ならある程度(大部分?)はバッテリーメーカの責任だね。
リチウムイオンの過充電での発火の主な原因は電極へのリチウムの析出なので、
それを検知して安全弁が働いて強制的に電源断というのが一般的な保護装置(not 保護回路)だから、
まぁ、そうなるわな。
それにしても情報錯綜中っぽいので、とりあえずこの件はしばらく静観をするかなぁ~