知人「新しいコンピューターに買い換えようと思うんだけど」
おいら「うん」
知人「いまのコンピューターより遅いのってある?」
→Corei3~Corei7のノートPCのカタログ。実売3~7万
→と、Pentium M 1.7GHzのノートPCを提示される。
おいら「・・・この中にある、どのノートPCでも今のより速いよ。」
知人「えー、だってこのカタログのって、1.4GHzとかあるよ?」
そんな会話がこの週末にあった。
確かに、Pentium3の時代はCPUの性能=クロック周波数だったけど、
Pentium4からは周波数だけでは性能が分からなくなった。
クロック数を人間が文字を書く速度にたとえてみようか。
あるAさん(最近のCPU)は、漢字とか難しい文字も使える優等生。
でも、文字を書く速度はちょっと遅い。
Bさん(古いのCPU)は、ひらがなしか書けないけど、文字を書くのはそこそこ速い。
ひらがなを書くだけならば、Bさんの方が早いけど、
平均的に文章を書くのが速いのはAさんとなる。
そんな風に、クロック数(=このたとえでは文字を書く早さ)だけでは、
少なくとも、CPUの世代間での性能の比較は出来ない。
というのも、CPUの世代が上がるにつれて、
クロックあたりで処理できる能力が飛躍的に向上しているからだ。
たとえば、最近のCoreiシリーズでは、
動画などの再生に使える演算機能を持っている。
昔の、四則演算ぐらいしか計算能力のないCPUとクロック数で比較しても意味がない。
もちろん、他にも要因がある。
さっきの文字を書くたとえで、AさんとBさんが写経したとする。
Aさんは、元の文章を一度見ると10文字を覚えられる。
一方、Bさんは、元の文章を見ても1文字しか覚えられない。
そのため、Bさんは写経の際に、元の文章を見て、書いて、という繰り返しを何度も行う。
Aさんなら、元の文章を見て、10文字書いてという繰り返しだ。
Aさんの方が、写経の速度は速いだろう。
※メモリーのバス幅や、キャッシュの大きさの話。
他にも、DualCoreなど様々な機能が搭載されているため、
CPUの性能を簡単に比較することは困難だ。
※この辺は、Aさんは左右の手で同時に別の文章が書けるとかの話になるかな?
※「Aさんは実は双子で~」だと、それはDualCPUの話になる。
ということで
おいら「クロックあたりの性能が上がっているし、
今は、2つのCPUを積んでいるような物もあるから、
一概にクロックでは比較できないんだよ」
と答えておいた。
その後続いた
知人「じゃあ、何で比較すれば良いの?」
おいら「ベンチマークとかネットの情報を集めて判断するしかない。でも世代が後のCPUの方が基本的に性能は上がっているよ」
という会話で、知人は、微妙に途方に暮れていたけど、事実だからしょうがない。
それにしても、クロック数神話が未だに根強いというのは、
ある意味困った事態だなぁと思った週末。
※同じ種類のCPU同士ならクロック数の比較で良いんだけどね。